2覚悟できない私にも、ちゃんと価値があった

何か新しいことを始めたい。
そんな思いがずっと前から心のどこかにありました。

でも、いざ一歩を踏み出そうとすると…
なぜか身体が動かない。
気持ちもついてこない。

やろうとすると苦しくなって、
結局また先延ばしにしてしまう。
そんな日々が、何日も続いていました。

「どうして私は覚悟ができないんだろう」
「また逃げてる」
「せっかくチャンスがあるのに…」

そんな思考が頭の中でぐるぐるして、
自己嫌悪と焦りが大きくなっていきました。

でも、立ち止まったままの私の中にも、
静かにこんな声が聞こえてきたんです。

「まだ怖いだけかもしれないよ」
「準備が整ったら、きっと動けるよ」

その声に、私は少し救われたような気がしました。

だから私は、無理に動くことをやめて、
自分にこう言ってあげました。

「覚悟ができないんじゃない。
 今はまだ、整っていないだけだよ」

その瞬間、ほんの少し心が緩んで、
不思議と安心感が広がっていきました。

その出来事を通して気づいたことがあります。

私はずっと、覚悟できない自分を「ダメ」だと思ってたけど、
本当は、ちゃんと“自分の内側の声を聴こうとしていた”んだってこと。

焦って決めなくてもいい。
急いで踏み出さなくてもいい。
「まだ怖い」と感じてる自分を受け止めることも、
ひとつの覚悟なのかもしれない。

そう思えたとき、
覚悟できない私にも、ちゃんと意味があったんだと感じました。

あなたにも、そんなふうに立ち止まっていることはありますか?

もし今「覚悟できない」と感じているとしたら──
それは、“動けない自分”を責める時間じゃなく、
“整うのを待っているあなた”を信じる時間かもしれません。

あなたなら、その自分にどんな言葉をかけてあげたいですか?