先日、友人と話していたときのこと。
私の口調を真似されたとき、「あれ?今、馬鹿にされた?」と思った瞬間、胸の奥がズキンと痛みました。
相手は悪気なかったのかもしれません。冗談のつもりだったのかもしれない。
それでも私の心には、「笑い者にされた」という感覚が強く残り、怒りや怖さ、そして寂しさまで湧き上がってきました。
思考・感情・行動を整理してみると…
頭の中ではこんな言葉が浮かんでいました。
- 「私をからかってる?」
- 「ちゃんと見てくれてない…」
そんな思考の裏で、心には悔しさや怒り、そして深い孤独感が広がっていました。
でも、私はその気持ちを見せることなく、笑ってやり過ごしました。
ただ、心の中ではそっと相手から距離を取っていたのです。
なぜ、こんなに強く反応したんだろう?
その理由を探っていくうちに、子どもの頃の記憶がよみがえりました。
母の機嫌を気にして生きていた日々。「今じゃない」「そんなことしてる暇ある?」と言われ、自分の気持ちは後回し。
“母の空気を読むこと”が日常になっていた私は、
「ちゃんとしていなければ」「笑われてはいけない」と、自分を守るルールを無意識に作っていました。
そんな私にとって、「馬鹿にされた」と感じる瞬間は、“昔の痛み”を呼び起こすトリガーだったのです。
ふと気づいたこと
自分の傷と向き合っていると、ふと、こんな思いが湧いてきました。
「私も誰かを馬鹿にしていたかもしれない」
冗談でふざけていたとき、考え方が違う人を「なんか合わないな」と感じたとき。
知らず知らずのうちに、線を引き、“上か下か”で物事を見ていた瞬間があったように思います。
そのことを認めるのは、すごく苦しかった。
でも、「そんな一面もあるのが人間だよね」と受け入れたとき、心が少しだけやわらいだのです。
誰のペースで生きていますか?
私たちは知らないうちに、誰かの空気を優先して生きてしまいます。
でも、自分の気持ちや感覚をちゃんと感じてあげること――
それが、“自分を取り戻す第一歩”になるのだと思います。
心の傷に優しく寄り添うために
あなたも最近、ちょっとした一言に傷ついたことはありませんか?
そのときの気持ち、行動、頭に浮かんだ言葉…少しだけ振り返ってみてください。
その裏には、きっとあなたを守ろうとする“心のルール”があるはずです。
もし、自分一人ではうまく整理できないと感じたら、
カウンセリングという方法もあります。
一緒に、あなたのペースで、心の旅を始めてみませんか?
焦らなくて大丈夫。
あなたがあなたらしくあることを、私は心から応援しています。