何気なく、昔のノートを読み返していた日のこと。
あるページにこう書いてありました。
「今日はしんどかったけど、断った。ちゃんと自分を守れた。」
ただそれだけのメモだったのに、
なぜかその日の私が、とてもいとおしく思えたんです。
「あのときの私、ちゃんと覚悟してたんだなぁ」
そんなふうに思った瞬間、胸がじんわり温かくなって、
涙がにじむような気持ちになりました。
何か大きな決断じゃなくても、
あれはあれで立派な“覚悟”だったんだ、って。
ふと問いが浮かびました。
「私って、今までどんな場面で“小さな覚悟”をしてきたんだろう?」
思い返してみると、たくさんありました。
・誰かの誘いを断ったこと
・疲れている日に「もう今日はがんばらない」と決めたこと
・やさしく「助けて」と言えたこと
・完璧じゃないまま提出したあの日
・誰にも言えなかった不安を、思いきって話したあの夜
私はすぐに、新しいノートを開いて、
「私がしてきた小さな覚悟リスト」
というページをつくって、思いつく限り書き出しました。
書けば書くほど、「あぁ、私はちゃんと生きてきたな」って思えて、
静かな涙がぽろぽろとこぼれました。
私たちはつい、「覚悟=大きな決断」と思ってしまうけど、
本当は毎日の中に、小さな覚悟はたくさんある。
そして、それをちゃんと認めてあげることが、
自分への信頼を育てる時間なんだと、あらためて感じました。
あなたにも、ありませんか?
あのとき選んだ、あの静かな一歩。
それは、小さな覚悟だったのかもしれません。もし今、思い出せたなら。
その時のあなたに、どんな言葉をかけてあげたいですか?
